2022年8月22日月曜日

【女の子の教育環境改善】2022年6月マンスリーレポート「教員トレーニング、啓発集会の実施及び月経衛生管理クラブの設立」

 

月経衛生クラブ(Butalunga初等学校)

<活動状況>

1.   教員を対象とした月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー啓発のトレーニングの実施

2.   保護者や地域住民を対象に安全な月経時の衛生管理や女子の教育の重要性、また事業の紹介を目的とした啓発集会の実施

3.   教員監督のもと、布ナプキンの作成、月経時の衛生管理に関する指導やトレーニング、学校施設の管理など、Child-to-child approach(生徒から生徒へ教える方法)で実施する月経衛生管理クラブの設立 (ブタンバラ県)

4.   女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送

5.   Happy-Padプロモーションセンターでのナプキン作成トレーニング(ワキソ県)

 

1.   教員を対象とした月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー啓発のトレーニング実施

教員の能力向上を目的に各県で研修を実施した。各対象校より男性教員1名、女性教員1名の2名、計60名に加え、各校の校長を含む合計90名を対象とし、教員が実施する生徒達のトレーニングにおいて重要なポイントを正確に伝えられるような知識やスキルを身に付けることを主な目的とした。


ブタンバラ県>

67全対象10校から教員22名を対象に研修を行った。

Kiwala初等学校、Lwamasaka初等学校、Kitagobwa初等学校の教員8名が不参加であったが、613日までに出席した他の教員からトレーニングを受けた。


ムベンデ県>

610全対象8校から教員15名、更に県教育長、教育センター長、チバリンガ準郡長が出席した。

610日は8校を対象に研修を行った。欠席したChrist the King 初等学校、Kasaana初等学校は後日コミュニティ啓発集会において研修内容を共有した。


ワキソ県>

615日:全対象10校から教員17名を対象に研修を行った。

10校が参加したが、学校が多忙ゆえに1名しか参加できなかった学校もあった。

 

教員トレーニングの活動写真

<ブタンバラ県>


<ムベンデ県>


<ワキソ県>


 

2.   保護者や地域住民を対象に安全な月経時の衛生管理や女子の教育の重要性、また事業の紹介を目的とした啓発集会の実施

ブタンバラ県とムベンデ県で住民を対象に啓発集会を開いた。ムベンデ県では2校のみ実施、残りの8校及びワキソ県に関しては7月に実施予定である。この活動では各対象校の地域に住む男女40人を対象に、3県で計30回の集会を開催、合計1,200人に対し啓発を行う予定である。集会の主な目的は月経時の衛生管理の問題やジェンダー啓発、性教育に関しての情報共有を行うことであり、活動を通して男女生徒、保護者、教員、地域の指導者たちそれぞれの役割を認識させることを目標としている。

<ブタンバラ県>

・613日 Kayenje初等学校、Ntolomwe初等学校、 Nawango 初等学校

・614日 Butende初等学校、Kiwala初等学校、Lwamasaka初等学校、Butalunga初等学校

・615日 Nkokoma初等学校、Kitagobwa 初等学校、Bule 初等学校

10地域にて啓発集会を実施した。対象校の保護者会、学校運営委員会から目標の対象人数400人のうち、今回は180人(女性106人、男性74人)の参加者を対象に啓発活動を行った。

目標人数到達に向け、以下の日程で追加の集会を予定している。

714日 Lwamasaka初等学校、Butende初等学校

716日 Kitagobwa初等学校、Nawango初等学校

721日 Kiwala初等学校、Nawango初等学校、Butalunga初等学校

 

<ムベンデ県>

616日 Katega初等学校

・624日 Christ the King初等学校

対象校2校の保護者会、学校運営委員会のメンバーを含む地域住民111人を対象に集会を実施した。

Katega初等学校では46人(女性34人、男性12人)Christ the King初等学校では65人(女性34人、男性31人)の参加があった。

今回実施できなかった8校は以下の日程で集会を予定している。

76日 Kabowa初等学校

77日 Kiyiita 初等学校、Gwanika初等学校

78日 Dyangoma初等学校

79日 Kasaana初等学校、CAWODISA初等学校

710日 Ikula初等学校、Kasasa初等学校

 

<ブタンバラ県>

<ムベンデ県>

 

3.   教員監督のもと、布ナプキンの作成、月経時の衛生管理に関する指導やトレーニング、学校施設の管理など、Child-to-child approach(生徒から生徒へ教える方法)で実施する月経衛生管理クラブの設立

この活動はブタンバラ県のみで先行しての実施となった。合計10校にて月経衛生クラブを設立し、各クラブに女子10名、男子5名の合計15名(合計150名)のメンバーを選出した。ムベンデ県とワキソ県では7月のコミュニティ啓発集会の中で月経衛生管理クラブの設立する予定である。


<ブタンバラ県>月経衛生クラブの活動写真


 

4.   女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送

月経時の衛生管理、女子生徒の教育、生理用布ナプキンに関するラジオスポットメッセージを以下のように放送した。

·         ムベンデ県:Luna FM 16回 )

·         ワキソ県: Voice Kiryagonja 12回)

·         ブタンバラ県:Voice of ButendVoice of Kikambwe(毎日繰り返しで1011回)

 

Ø  反響

·         ブタンバラ県のKatega初等学校での活動中、スポットメッセージを聴いた保護者が月経管理用品と女子生徒の教育の関係性において、より理解が深まったことを話してくれた。

·         ブタンバラ県チタゴブワの住民は繰り返しのスポットメッセージが住民それぞれの役割を再認識する手助けとなっているとの報告があった。

·         ブタンバラ県のブテンベ村のLittle Flowers初等学校、 Wamala Foundation 初等学校の2校はこのスポットメッセージを聴き、女子生徒に優しい学校環境づくりを推進する必要性を感じブタンバラチームに支援に関する問い合わせをしてきた。

 

5.   Happy-Padプロモーションセンターでのナプキン作成トレーニング(ワキソ県)

これまで94人の生徒にトレーニングを実施し、94枚のナプキンを作成した。このトレーニングは毎週月曜から土曜まで実施しており、現在も継続中である。他のコミュニティからも興味を持ってもらえており、ラジオトークショー内で問い合わせがあったり、センターに直接訪問を受けたりしている。

 

Ø  反響

·        使い捨てナプキンでなく布ナプキンを使用することの利点を学んだ生徒たちは、布ナプキンの使用に適応しつつある。

·        男子生徒はナプキン作成に意欲的である。月経時の衛生管理に関する問題について学んだところ、とても協力的になった。

 効果的な影響、教訓、今後の課題とその取り組み








過去の報告書一覧はこちらです↓↓
「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」事業報告書一覧


※本プロジェクトはJICAの草の根協力支援型として実施しています。


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2022年8月3日水曜日

【インターン】ナグル初等学校との交流

 こんにちは~!油断していたら日焼けしてしまった牧弥佑です(笑)
7月も終盤に差し掛かり、夏もすっかり本気を出してきていますがみなさんお元気ですか?私は日傘から離れられない日々を過ごしています。

 

さて今回は、527日にZoomで現地の学生と交流した際の様子を報告させていただきます。私たちが関わるデイジーの事業スタートアップのまさに第一歩といえる交流となりました。最後までご一読いただけたら嬉しいです!!!

 

この交流は、現在も挑戦中のクラウドファンディングを始めるにあたって、きちんと当事者にニーズがあるのかを知るためにもまずは交流してみようという目的で行われました。Zoomに参加する前の私は、しっかりコミュニケーションがとれるかと緊張していましたが、現地の女の子がフレンドリーですぐに緊張がほぐれ、楽しく交流しつつ現地の状況を知ることができました

 


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実際のZoom中の写真です

私たちからいろいろな質問を投げかけたのですが「生理が来たときに学校に来られなかったことがある?それはなんで??」など、センシティブな質問でも真剣に答えてくれました。

生の声を聴くことで、より一層当事者意識や活動への責任感を感じ、たくさんの学びを得ることができました。これまでは、現地の状況を紙媒体で調査したり、GBNをはじめとしたNPOの方から口頭で伺ったりしてきましたが、やはり具体的に対象となる生徒の現状を、表情も見ながら認識することが重要なのだと実感しました。

 


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笑顔が素敵なおきにいりの写真です

現地の子たちとの交流も兼ねていたので、日本について少し話してみると、この笑顔です。みんな日本という国については全く知らないようでしたが、興味津々に日本について、私たちについても質問してくれました!本当に現地の女の子たちの笑顔がかわいくて、直接会えるのがものすごく楽しみです。

 

ウガンダに渡航して学校に訪問する際も、日本の紹介と私たちの母校の生徒との交流を行う予定です。母校の後輩たちが、一生懸命日本紹介の資料を作ってくれていて、この交流も私たちのウガンダでの楽しみの一つとなっています!母校の高校生にとっても、ウガンダの生徒にとっても、何かポジティブな刺激を受けてもらえる機会になれるよう、私たちも交流の時間のファシリテーションを頑張ります。

 

 今回は、「ナグル初等学校との交流の様子」について報告させていただきました。いかがでしたでしょうか?私は、オンラインで時間を合わせて交流できる時代に感動しています。ウガンダ渡航後も、このような交流を続けながら現地の視察ができればいいなと考えております。さて、次回は渡航中、もしくは渡航後の更新となると思います!

 次回のブログも楽しみにしていただけたら嬉しいです!!



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