2022年7月26日火曜日

【インターン】高校時代の活動とGlobal Bridge Network(GBN)との出会い

 こんにちは!最近暑い日が多くて毎日溶けそうな山田です。

さて、今回は「私たち2人とGBNとの出会い」について皆様にご紹介したいと思います!

月経が教育格差の一因であることを初めて知ったのは高校生の頃です。学校で行われた講演会で、世界には月経が原因で学校に通えない女の子たちがいると知り、衝撃を受けました。そのことがきっかけで、「高校生でもできることがある、高校生だからできることがあるのでは」と思い、行動を起こそうと決意しました。

 


課題探究の授業を通して課題について調べる中で、世界の様々な地域で月経が女の子たちの自由な将来選択を阻んでいることを知りました。

地域ごとの詳しい状況を知りたいと思った私たちは、NPO団体やNGO団体の方に協力をしていただいて、それぞれの活動地の状況を学びつつ、活動を展開していきました。

活動の主な取り組みは、ウガンダ・ケニア・タイの学校を対象に、布ナプキンと布ナプキンの作り方を普及することです。まずは、布ナプキンを手元に届けてその存在を知ってもらい、最終的には現地の人が自分たちで布ナプキンを作製できるようになることを目指しています。月経が原因で学校に通えない女児が学校に復帰し、将来を自律的に選択できるようになることが活動目標です。

そうして出会ったのが、現在インターンをしているGlobal Bridge Networkです🌞インターネットで月経に関する課題解決に取り組む団体を調べていて、たまたまGBNを見つけました。詳しく見てみると、布ナプキン事業の取り組みがまさに私たちが目指しているものだったので、ぜひ話を聞いてみたいと思い、すぐに連絡させていただきました。GBNが取り組んでいる生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業(https://globalbridgenetwork-jp.blogspot.com/2021/05/blog-post.html)に関して詳しく教えていただいたり、活動のアドバイスをしていただいたりして、ウガンダの状況だけでなく、活動に関しても多くの学びがありました。

そんなこんなで日々は過ぎ、活動に一生懸命に取り組むうちにいつしか「現地に実際に行きたい」と強く思うようになりました。しかし、コロナ禍ということと高校の授業の一環としての活動であったこともあって現地に行くことは叶わず…

大学生になってもこの活動を続けていきたい、絶対現地に行きたい!と思っていたものの、具体的に何をしたらいいのかわからず悩んでいた時、ふと思いついたのがGBNでのインターンでした。「そうだ!インターンしよう。」思い立ったが吉日、すぐにGBNにメールを送って、大学生になるタイミングでインターンさせていただきたいですとお願いしました。ドキドキしながら返事を待っていたのですが、快く引き受けてくださって嬉しい気持ちでいっぱいでした。

それから少し経った頃です。あれは、初めてのMTGでの出来事でした。私たち2人がこれからどんな活動をしていきたいのか、このインターンで何に取り組みたいのかそんな話をしていると、代表のまいこさんから衝撃的な一言が。

「今年の夏にウガンダに行くけど、2人も行く?」

今思うとあの時、一瞬思考が停止した気がします。(笑)もちろん返事は「はい!!」でした。高校時代からあれほど願っていた夢がこんなにも早く叶うなんて思ってもみなかったので嬉しい気持ちとワクワクでいっぱいでした。

こんな経緯で今、私たち2人は2週間後に迫った渡航の準備を着々と進めております。

今回は「私たちとGlobal Bridge Networkとの出会い」について紹介させていただきました!いかがでしたでしょうか?個人的には人生はいつ何があるかわからないなあと思っております。

 次回は先日行った現地学校の女の子たちのオンライン交流の様子をお届けします!!




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2022年7月18日月曜日

【環境教育と廃棄物の収集・リサイクルを通した環境美化事業】2022年5月~6月活動報告書

 

指定のゴミの収集場所へ設置予定の10個のごみ箱


<各活動の進捗状況>

活動1.1情報やメッセージを地区全体に届けられるコミュニティラジオのシステムの導入

コミュニティラジオ放送局の設置に際して個人や組織は国から許可を得る必要があるので、SORAKは許可を申請し、無事ラジオ運営の許可が下りた。ラジオは広範囲に情報を届けることができるうえ、メガホンよりも音質が良く、優れているといえる。3月25日にラジオ電波塔を設置した後、5月30日にその他必要な機材や設備を揃え、運営の準備が整った。

 

設置したラジオ塔と導入したラジオ設備

FMラジオを放送している建物の内観と外観


活動 1.2 住民に向けての環境教育トークショー(30分間/日)

20:3021:0030分間、LUNA FMを通して毎日トークショーを実施した。SORAK代表はトークショーの中でゴミ箱を使用するように意識改革(啓発)を試み、地区内でゴミ箱が設置され利用可能となることを説明した。ゴミ箱の設置は77日に予定されており、準郡長が指揮を執り正式に配置していく。

ラジオトークショーを実施中の代表(6月24日)


活動 1.3 環境教育及び啓発活動を宣伝するラジオコマーシャルの放送(15回)

衛生状況の改善や適切なゴミの処理方法を啓発するラジオコマーシャルの放送を64日から開始した。地区内の住民に確実に基礎知識をつけるべく、以下のコマーシャルメッセージをチバリンガ準郡のFMラジオで15回放送する。

<ラジオコマーシャル>


ウガンダの皆さん、ゴミの廃棄をきちんとしないことは、各家庭においても地域においても悪影響であることをご存じでしょうか。不適切なゴミの廃棄はコレラや下痢などの深刻な病気の原因となり、私たちの生活に害を与えます。ゴミの焼却もまた、どのような方法であっても環境破壊につながります。

SORAKはリサイクルや分別などゴミの管理方法を住民に啓発し、またゴミ箱を設置し、収集車でゴミを回収し分類やリサイクルをすることで清掃活動を支援してまいります。ルサリラ地区の皆様、ともに活動し地域の衛生状態改善に取り組んでいきましょう。


以上、Global Bridge Network-Japan並びにSORAKからのメッセージでした。


活動 2.1 ゴミの分別と安全な処理を目的に、ごみ箱2個ずつ5か所への設置

購入したゴミ箱が530日にオフィスに届き、ロゴやラベル付け、また元々は他用途のために作られた容器であったため上部の切り取り作業を行った。その後77日のゴミ箱設置の予定時間を知らせてもらえるよう準郡長と連絡をとりあった。


活動 3.1 廃棄物の投棄や分別を監視する地域の環境保全グループ

環境保全グループは地区内の住民を対象にゴミの適切な処理方法に関する啓発活動などを行っている。ゴミ箱の設置後のグループの活動として、ゴミ箱を不適切に使われないように積極的に監視していく。

 

活動3.2 廃棄物の投棄を規制する条例の制定とその強化

55日、チバリンガホールにて準郡長と専門委員、SORAKと地域の指導者たちが集い、ゴミの管理における新たな条例の制定を行った。環境保全グループの2名をはじめ様々な人が立ち会う中、当日中に条例が制定された。

条例の制定を行う議会に立ち会う準郡長、SORAK代表、議長、副議長、準郡議長、地域の指導者たち


<今後の計画>

·         正しいゴミの分別や安全な処理を目指し各所にゴミ箱を設置する。(77日)

·         SORAKの青年ボランティア員と共に有機廃棄物を活用した肥料づくりを目指す。有機廃棄物の堆肥化を積極的に取り入れるという農家も見つかっている。

 

<事業による効果的な影響およびもたらした変化>

·         チバリンガ準郡の議員5名がこのような素晴らしい事業を彼等の担当地域へも拡大するようGBNSORAKにリクエストしてきた。

·         準郡議長はゴミの管理に関する条例制定の場に意欲的に立ち会ってくれた地域の指導者たちに感謝を示した。

·         地域の指導者たちはルサリラ地区の衛生状況改善に努めるGBN SORAKに感謝を示した。

 

<直面した問題 >

·        時間を守らなかった指導者たちがいたこと。会議は予定通り行い、遅れてきた者に対しては最後に補足説明することで対応した。

·        地域の指導者たちからの期待が過大であり、説明したゴミ箱よりもより大きなものを要望されたこと。

·        障がい者議会の議員は障がい者の家庭に直接ゴミの回収に回ることをSORAKに要望したが、元々計画になかったため、障がい者の介護者に収集場までゴミを運んでもらうように伝えた。

<教訓>

·        多くの地域指導者たちは当事業を高く評価しており、地域の福祉向上を図るすばらしい事業を今後も展開していくようGBNSORAKに要請した。


<付録>                                                                                                              

5月5日に開催された廃棄物投棄に関する条例制定会議の議事録は以下である。

主催者:準郡長、専門委員、地域指導者

会場:  ムベンデ県チバリンガ準郡ホール

出席者:準郡議長、副準郡議長、議長、副議長、議員18名、行政教区長12名、プロジェクトスタッフ5     名、環境保全グループ員2名、ルサリラ地区長

 

議長は地域住民が提示した条例において追加及び改善の議論を開始し以下が提案された。

·        ゴミの誤った取り扱いには30,000シリング(約1,100円)の罰金を科す。

·        ゴミ箱を不当に扱った者は新たに2つのゴミ箱を購入する義務を負い、購入できない場合は逮捕される。

·        ゴミの不法投棄において、まずはゴミ箱に捨てるよう警告、従わなかった場合は30,000シリングの罰金を科す。

※以下の条例案は同意に至らなかったため、次回の会議に持ち越されることになった。

·        市場をより混雑させゴミを増やす2歳以上の子どもは買い物に連れて来るべきではない。

 

地域指導者たちから以下のアクションポイントと改善策が提示された。

·        障がい者議会は障がい者の家庭がゴミ箱までゴミを運ぶことができないことを想定し、家まで収集に回る支援をSORAKに要請した。

·        青年評議会は更に提案を出すべく地域住民との会議を再度開催することを要請した。

·        Zifa-Olaba roadやその他市場周辺地域にはルガンダ語と英語両方でゴミの不法投棄の罰金に関する警告が表示されるべきである。

·        同様の問題をそれぞれの地域でも抱えていることから、事業の拡大をGBNに要請する指導者たちがいた。

·        議長は指導者たちに地域住民へのゴミの管理に対する働きかけ、アドバイス、また誘導を行うよう勧めた。

·        開始時はゴミ箱のゴミを定期的に回収するべきである。

·        衛生管理やゴミの分別、リサイクルの重要性、適切なゴミの処理方法についての啓発活動は定期的に行うべきである。

·        ゴミ箱の表記はルガンダ語と英語の両方で書くべきである。

·        準郡長は農場でのゴミを削減するために、食べ物の皮や食べ残しを家畜に与え、有機廃棄物を肥料として使うよう農家に働きかけるよう地域指導者たちアドバイスした。

·        議長はゴミの条例違反に対する罰則金がSORAKや準郡の収入源となるのではなく、住民が条例に従い地域を清潔に保つために設けた罰則であることを説明した。

·        より多くのゴミを収集するために、より大きく、また多くのゴミ箱を要望する指導者たちがいた。

·        ゴミやゴミ箱を不当に扱った者は、まず準郡の裁判所に連れていき、その後審査し罰する。

·        準郡議長は徴収した罰金は準郡が管理し地域の発展に役立てることを明確にした。

·        違反者や違反事例によっては1週間、地域の清掃に従事するなどの他の罰則に科す場合もある。

·        次回の会議で更なる議論を行う予定である。

 




報告書一覧はこちらです↓↓

「環境教育と廃棄物の収集・リサイクルを通した環境美化事業」事業報告書一覧


※このプログラムは、公益信託 大成建設自然・歴史環境基金からの助成により運営しております。



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2022年7月4日月曜日

【インターン】ウガンダの学校で「布ナプキン事業」のスタートアップ ~クラウドファンディングに挑戦!~

 こんにちは~!インターンの牧です。

今回のブログも見ていただきありがとうございます!!


学生インターンとしてGlobal Bridge NetworkGBN)にて活動させていただいて、もう3か月弱経つようです。大学生になってから、一日も休みがないような毎日ですがとても充実していてあっという間でした。

来月8月5日にはGBNのプログラムとしてウガンダに渡航します…!正直不安のほうが大きいようなドキドキした気持ちですが、持ち前の元気とパワーで乗り切っていきます応援していていただけると嬉しいです。

実は、私は渡航期間中に19歳の誕生日を迎えるので、ホテルでこっそり誕生日パーティーができたらいいなと個人的に思っております!

 

この8月5日からの最初の1週間はGBNの活動「生理で学校にいけなくなる女子学生の教育環境改善事業」のモニタリングに同行し、その後スラム地域の学校を訪問して、布ナプキンを手渡す予定です。さらに、訪問する学校で活動している現地の団体(Visinary Lady Fundation)の代表と、布ナプキン作りに必要なミシンや布などの材料を調達する予定です。このミシン・材料・布ナプキンが対象校の生徒の助けになります。高校時代から活動してきて、今回やっと、布ナプキンを現地の女の子たちに手渡しできるということを考えるだけで胸がいっぱいです。

 



さて、タイトルでもお知らせしたように、ミシンや布等、物資の購入資金を募るためのクラウドファンディングを開始し、第1の目標額を達成いたしました。現在は、Next goalを設定し、更に上の金額を目指しています。

今回のクラウドファンディングを通じて、スラム地域の学校にミシンや布ナプキン作成の材料を届けたいです。そのために、ぜひ皆様のお力を貸しいただきたいです。

 下記のURLから、ご支援いただける仕組みになっております。

ご支援の方法は、クレジットカード払い、もしくは銀行振り込みとなっておりますので、お気を付けください。ご支援いただける方には、金額によって報告書やお土産などを送らせていただきます!そちらも楽しみにしていただけたら幸いです。

 

クラウドファンディングURL【期限:8月5日 23時59分】

https://readyfor.jp/projects/thankyousupport_uganda

 

皆様のご支援が、私たちの励みになります。よろしくお願いいたします!

2022年6月28日火曜日

【女の子の教育環境改善】2022年5月マンスリーレポート「月経時の衛生管理・ナプキン作成に関するオンラインデモンストレーションの実施」

 

男子生徒がナプキンの型をとっている 。

<活動状況>

1.   教員用の月経時の衛生管理トレーニングマニュアルの仕上げ

2.   Happy-Padプロモーションセンターの改修作業及び月経時の衛生管理トレーニングの実施

3.   Happy-Padの取扱説明書(チラシ)作成

4.   月経時の衛生管理・ナプキン作成に関するオンラインデモンストレーションの実施

5.   教員を対象とした月経時の衛生管理トレーニングのオンラインデモンストレーションの実施

6.   協力団体VOTUによる啓発動画の共有

7.   対象校における衛生施設の修繕の進捗管理

 

1.   教員用の月経時の衛生管理トレーニングマニュアルの仕上げ

教員用トレーニングマニュアルの完成に向けた編集作業を行った。編集においては様々な文献を参考にし、またGBNとの会議も交え作業を進めた。完成した後に教員トレーニングのオンラインデモンストレーションでも使用した。当マニュアルには月経の対処方法、ジェンダー問題、性と生殖に関する健康において教員が生徒や学習者を研修する際の手引き、ワークショップの事例等が記されている。

 

2.   Happy-Padプロモーションセンターの改修作業及び月経時の衛生管理トレーニングの実施

Katalemwa secondary Schoolに位置する Happy-Pad プロモーションセンターは利用の準備が整い、また外壁の塗装も完了した。看板として用いるラベルも作成し外壁に掲げる予定である。以下の画像が看板の最終草案である。 


施設の運営、布ナプキン生産の研修の技術担当(トレーナー)としてNabirye Restetutaを任命した。ナプキン生産はKatalemwa Secondary School の学生92名(男子33名、女子59名)が月曜~金曜に行っており、現時点では研修料は取っていない。生徒はナプキン作りの過程をよく理解し、型にあわせた布の裁断ができるようになり、更にミシンの使い方にも慣れナプキンを縫えるようにもなった。学生たちはナプキン作りの方法を学ぶことに意欲的であり、学校外の人々が学びに来るよう奨励することに対しても前向きであった。








3.   Happy-Padの取扱説明書(チラシ)作成

Happy-Padの取扱説明書としてのチラシを作成した。チラシは利用者に使い方を説明するもので、布ナプキンのパッケージ内に封入する。また、教員のトレーニングマニュアルにおいても同内容を含める予定である。








4.   月経時の衛生管理及びナプキン作成に関するオンラインデモンストレーションの実施

513日にGoogle Meetを利用し、上述の布ナプキン作りのトレーナと共にオンラインデモンストレーションを実施した。Katalemwa secondary schoolの生徒やSORAKスタッフが現場で参加し、GBNVOTUのスタッフ、他のプロジェクト関係者がオンライン参加した。以下がデモンストレーションの主な内容である。

  •   生理用布ナプキンの作り方の紹介
  • 使い捨てでなく再利用可能なナプキンを使うことの利点
  • 布ナプキンの取り扱い方法

終了後にGBNVOTUから今後のオンライントレーニングに向けて実施方法を改善すべきだという意見が出た。以下はデモンストレーションの様子を撮影したものである。

 

学生がナプキンを下着に装着する方法を説明している 。


SORAK代表がナプキンの型紙を出席者に見せ、使用する素材の特性について説明している。

ナプキン作成後、学生たちが完成品の出来具合を確かめている。

5.   教員を対象とした月経時の衛生管理トレーニングのオンラインデモンストレーションの実施

527日、教員を対象とした月経時の衛生管理トレーニングのオンラインデモンストレーションをZoomで行った。SORAKチームは以前作成したブックレットの内容を共有しながらデモンストレーションを進めた。終了後にはGBNを含む参加者から以下の意見、改善点が挙がった。

·        時間管理を徹底すべきである。

·        可能な限り写真や動画などの実例やイラストを使用すべきである。

·        教員がマニュアルとブックレットの両方を用いて指導を行えるようにトレーニングしておく必要がある。

·        トレーニングの際は女性教員だけでなく男性教員も含めて参加者全員が確実に目的を理解しておくべきである。

 

6.   協力団体VOTUによる啓発動画の共有

ブタンバラ県の協力団体VOTUは月経時の衛生管理に関するメッセージを描いたアニメーションを制作した。動画の音声はラジオ番組の「Voice of Kikambwe」、「Voice of Butende」に提出され、5月中にスポットメッセージ(コマーシャル)として21回放送された。スポットメッセージ(コマーシャル)は以下のリンクから閲覧が可能である。 プロジェクトメンバーはこのアニメーションを活用することが推奨された。(https://youtu.be/whvtHmCh-Xg


7.   対象校における衛生施設の修繕の進捗管理

各県のプロジェクトチームは衛生施設の修繕の進捗状況を把握するために各校を訪問した。ほぼ全ての学校の修繕が無事完了していることがわかった。 

ムベンデ県では9校がトイレや洗面所の設備の修繕作業を完了しており、女子生徒が月経期間に安心して利用できる場所として機能するようになった。Christ the King小学校は引き続き地域住民からの寄付を募っている状況にある。

ブタンバラ県の学校は以下のような状況であった。


ワキソ県ではSsayi Bright小学校を除く9校で修繕工事が完了した。Ssayi Bright小学校はKigoogwa Muslim小学校の代わりとして市の教育長が新たに推薦した学校であり、対象校として選出されたことを歓迎した。 同校では女子洗面所にドアを取り付ける予定である。

 

<事業による効果的な影響およびもたらした変化>

Ø  今回実施したデモンストレーションは多くの学生にとって初めて布生理用ナプキンについて知る機会となった。また、使い捨てでなく再利用可能なナプキンを利用する利点について学び、それを活用することに興味を示した。

Ø  オンラインデモンストレーションを行ったチームは効果的なトレーニングの実施において何が不足しているのかを特定し、今後のトレーニングに反映できるようにした。

 

<直面した問題>

Ø  オンラインデモンストレーションの際にインターネットの電波が弱く、接続が不安定になってしまったこと

Ø  電力不足のため、電気を使う手段を活用したトレーニングが実施できないこと。

Ø  市の教育長からワキソ県で新規で追加となった学校に関する情報が来るのが遅れ、結果として修繕作業にも遅れが生じてしまったこと。

 

<教訓>

Ø  実践的なデモンストレーションはメッセージを明確に伝えるためにも必須である。

Ø  インターネットや電気が不安定になった場合を想定し、別の方法でもトレーニングを続行できるよう事前に備えておくことが重要である。

Ø  予算内で実施できる以上の修繕を行った学校があり、地域住民からの寄付が間に合わず工事が滞っている。

 

<関係者のコメント>





過去の報告書一覧はこちらです↓↓
「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」事業報告書一覧


※本プロジェクトはJICAの草の根協力支援型として実施しています。



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