2023年1月18日水曜日

【女の子の教育環境改善】2022年12月マンスリーレポート「ブタンバラ県のHappy-Padプロモーションセンター設立、生産した布マスクの配布 等」

 

布マスクを受けとった地域住民

<活動状況>

1.   ラジオトークショーの実施(ワキソ県)

2.   女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送

3.   Happy-Padプロモーションセンター(ワキソ県、ブタンバラ県)

4.   生産した布マスクの配布(ワキソ県)

5.   施設修繕が未完了の学校を視察訪問(ムベンデ県Christ the King初等学校・Kiyita初等学校)

 

1.   ラジオトークショーの実施(ワキソ県)

ワキソ県では1215日に「Voice of Kiryagonja」で、ムベンデ県では1214日に「Luna Fm」で、それぞれ1 時間のラジオトークショーを実施し、生理用品を購入できない女子生徒が快適に学校に通えるようサポートするように地域の住民に呼びかけた。主な話題は、低価格でHappy-Padを購入できるように考案されたまとめ買いについてや、長期休暇中の子どもたちが月経時の衛生管理を家庭でも実践できる環境づくりについてであった。

 

 

2.   女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送

月経時の衛生管理、女子生徒の教育、生理用布ナプキンに関するラジオスポットメッセージを以下の通り放送した。

·        ムベンデ県:Luna FM 1 6 回 )

·        ワキソ県: Voice Kiryagonja(1 日 10 回)

·        ブタンバラ県:Voice of Butende122Voice of Kikambwe(111

 

 

 

3.   Happy-Padプロモーションセンター

ブタンバラ県に2つ目のHappy-Padトレーニングセンターの設立を予定しており、ワキソ県のプロモーションセンターから家具やミシンなど半数のものを輸送した。

 

ワキソ県のプロモーションセンターでは1か月間のナプキン作成トレーニングに4名の女性が登録し、12月中旬から1月中旬までトレーニングを受けている。受講者は100,000シリングの受講費を納めているが、徴収した受講費から参加者の食事代を捻出し、受講者を維持することで、運営の継続を図っている。

また、彼女たちがセンターから30キロ離れたブスクマ準群という地域から参加していることからも、今後は近隣地域以外からくる受講者のために宿泊施設を設置すべきであり、これは新たに新設するブタンバラ県のプロモーションセンターにおいても検討が必要である。

 

ワキソ県のプロモーションセンター


ブタンバラ県のプロモーションセンター

ブタンバラ県ンガンド準群にプロモーションセンターを新設することになり、ミシン2台、棚、椅子2脚、机2台、テーブル1台、ハサミなどの道具をワキソ県のプロモーションセンターから輸送した。

  • 立地場所: プロモーションセンターの設立場所はンガンド地区内に決定し、1月末のオープンを予定している。
  • オンライントレーニング: 1月21日と22日にZOOMでのオンライントレーニングを予定しており、プレゼンテーション用のパワーポイントやフィードバックのフォームなどを準備した。オンライントレーニングは活動の一環として啓発を行えることに加え、プロジェクトの過程や進捗状況を伝える手段としても活用できる。
  • Happy Pad: ナプキンの販売を開始する前に一般市場の基準を満たしかつ競争力のあるパッケージングを目指し最終調整を行っている。販売用ナプキンの生産開始は1月の3週目を予定している。

 

4.   生産した布マスクの配布(ワキソ県)

新型コロナウイルスとエボラ出血熱の感染拡大を受け11月にプロモーションセンターで生産したマスク345枚のうち12月は150枚をプロモーションセンター近隣の住民に配布した。地域の指導者と協力し、感染予防のためマスクの着用を住民に推奨した。


5.    施設修繕が未完了の学校を視察訪問(ムベンデ県Christ the King初等学校・Kiyita初等学校)

 プロジェクトオフィサーは衛生施設の修繕が完了していないChrist the KingKiyita初等学校の進捗状況を把握するため、学校を視察訪問した。現在Christ the King初等学校ではトイレの設置が完了し、Kiyita初等学校では10リットルのジェリカン、石鹸、たらい等の月経中の女子生徒が必要な用品を備えた洗面所と更衣室が完成した。


 


<事業による効果的な影響およびもたらした変化>

·        Voice of Kiryagonja」でのラジオトークショーでは、村の女性部門長が参加し、女子生徒が月経中であっても学校に通えるようにする事業のイニシアチブに感謝した。また、月経時の衛生管理や性と生殖の健康に関する地域住民への啓発活動において今後SORAKと協力していくことを約束してくれた。

·        プロモーションセンターでのトレーニング受講生は皆読み書きができるため、トレーニングが順調に行えていることに加え、学ぶことに意欲的である。

 

直面した問題>

·        ムベンデ県ではエボラ出血熱の感染が拡大し、政府が1016日から1217日までのロックダウンを決定したため、活動が滞った。その後解除となったが、すでに対象校は休暇期間が始まっていたため、活動は円滑に進まなかった。政府機関や対象校が正式に再開する1月以降はこれまで通り活動を実施していく予定である。

·        ワキソのプロモーションセンターにてトレーニングに参加した4名全員にミシンの予備知識がなかったため、一から教える必要があったが、皆協調的であり、トレーニングは順調に進んだ。

 

<提案>

·        3県全ての対象校において2月の新学期開始後すぐに施設のモニタリングを実施すべきである。

·       ナプキンの売り上げを伸ばす販売戦略のひとつとして広告などの宣伝も検討すべきである。




過去の報告書一覧はこちらです↓↓
「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」事業報告書一覧


※本プロジェクトはJICAの草の根協力支援型として実施しています。


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