2022年11月23日水曜日

【環境教育と廃棄物の収集・リサイクルを通した環境美化事業】2022年9月~10月活動報告書

 

収集所に運ばれてきたペットボトルなどの資源ゴミ

<各活動の進捗状況>

活動 1.2 地区住民に向けての環境教育トークショー(30分間/日)

916日、107日にプロジェクトオフィサーはチバリンガ準郡のラジオ放送Luna FMから30分間のトークショーを実施し、ごみ箱の利用方法や分別方法、リサイクルについての啓発を行った。また、地域の衛生状況改善のためには環境保全グループの活動に敬意を払うと同時にグループと地域住民が協力して取り組んでいく必要があることを伝えた。



活動 1.3 環境教育及び啓発活動を宣伝するラジオコマーシャルの放送(15回)

衛生状況の改善を目的にチバリンガ準郡の「Luna FM」ラジオ局を通して適切なゴミの処理方法を啓発している。地区内の住民に確実に基礎知識をつけるべく、以下のコマーシャルメッセージを15回放送している。

<ラジオコマーシャル>

  ウガンダの皆さん、ゴミの廃棄をきちんとしないことは、各家庭においても地域においても悪影響であることをご存じでしょうか。不適切なゴミの廃棄はコレラや下痢などの深刻な病気の原因となり、私たちの生活に害を与えます。ゴミの焼却もまた、どのような方法であっても環境破壊につながります。

SORAKはリサイクルや分別などゴミの管理方法を住民に啓発し、またゴミ箱を設置し、収集車でゴミを回収し分類やリサイクルをすることで清掃活動を支援してまいります。ルサリラ地区の皆様、ともに活動し地域の衛生状態改善に取り組んでいきましょう。

以上、Global Bridge Network-Japan並びにSORAKからのメッセージでした。

 

活動 2.1 ゴミの分別と安全な処理を目的に、ごみ箱2個ずつ5か所への設置

ゴミの分別ができるよう各所に2個ずつごみ箱を設置した。1つは分解する有機廃棄物用、 もう1つはペットボトルをはじめとしたリサイクル可能な廃棄物用にした

 


<今後の計画>

·          有機廃棄物を希望する農家へ引き渡す。

·          SORAKは有機廃棄物を用いて肥料を作る計画をしているが、農家が継続的に引き取りを行ってくれていることから不要となる可能性が高い。

 

<事業による効果的な影響およびもたらした変化>

·         地域の環境改善に取り組む環境保全グループの活動に地域住民は感謝しており、今後も協力していくことを約束してくれた。

·         地域の農家はごみを分別するという考えに賛同しており、肥料として利用できる有機廃棄物の引き取りにも積極的に協力してくれている。

·         ラジオトークショーの放送中に10件以上の問い合わせがあったことから、地域の衛生状況を改善することを目的とした当トークショーをリスナーが高く評価していることが分かった。

·         ほとんどの地域住民が分解可能な有機廃棄物とサイクルできる廃棄物を分別する二つのごみ箱の利用方法を理解し、使い慣れてきている。

·         地域を清潔に保つためにすべきことを1日に5回、スポットメッセージを通して繰り返し呼び掛けていることを地域住民は高く評価している。

 

<直面した問題 >

·        環境保全グループは活動の際に必要な昼食費や通信費などの費用を多く要望していたが、所持する分で賄い、活動に集中するように伝えた。

·        エボラ出血熱の感染拡大を受け、1016日には活動地域のムベンデ県にロックダウンが発令された。そのため、状況が改善するまではいくつかの活動を延期せざるを得ず、プロジェクト自体に遅れが生じた。

 

<教訓>

·        モニタリング委員や地域住民、地域の指導者はこのプロジェクトに感謝していると同時に、地域の健康を改善するこのような素晴らしい活動を我々が今後も継続していくことを望んでいることが分かった。

·        分別をきちんと行えばゴミであっても販売したり肥料として活用できたりするということを知ったことにより、地域住民がより積極的に分別作業に参加するようになったが、利益を得られる見通しがない場合には、ゴミの分別などの単純作業を住民たちに重要視してもらうのは簡単ではないことが分かった。現在、地域住民は分別・販売活動に熱心に取り組んでおり、SORAKが介入せずともゴミを処理できるようになった。  




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