St Mary’s Gwanika初等学校の月経衛生管理クラブ |
<活動状況>
1. 保護者や地域住民を対象に、事業の紹介と安全な月経時の衛生管理や女子の教育の重要性についての啓発を目的としたコミュニティ会合の実施
3.
女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送
4.
Happy-Padプロモーションセンターでのナプキン作成トレーニング(ワキソ県)
6.
学校衛生施設の視察
1.
保護者や地域住民を対象に、事業の紹介と安全な月経時の衛生管理や女子の教育の重要性についての啓発を目的としたコミュニティ会合の実施
この活動では各対象校の地域住民の男女50名を対象に、3県で計30回の会合を開催、合計1,500名に対し啓発を行う予定である。既に6月に2回実施したために、今月は残りの28回、1,400名を対象として実施する。活動の主な目的は月経時の衛生管理、ジェンダー啓発、性教育に関する問題、更に女子生徒が学校に通うことの重要性において関係者が持つそれぞれの役割を認識させることであり、今回の会合でも母親、父親、地域の指導者、教員などの関係者にそれぞれの役割を再確認させることに焦点をあてた。以下は各県の詳しい活動内容である。
ムベンデ県
8地域にてコミュニティ会合を実施した。対象校の保護者会、学校運営委員会から目標の対象人数400名のうち、300名(女性146名、男性154名)の参加者を対象に啓発活動を行った。
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Kaabowa初等学校 (7月6日)
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Kiyiita初等学校、St. Mary’s Gwanika初等学校(7月7日)
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Ikula初等学校、Dyangoma初等学校 (7月8日)
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Kasasa初等学校(7月11日)
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CAWODISA初等学校(7月12日)
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Kasaana Church of Uganda初等学校(7月13日)
ワキソ県
10地域にてコミュニティ会合を実施した。対象校の保護者会、学校運営委員会から目標の対象名数500名のうち、454名(女性289名、男性165名)の参加者を対象に啓発活動を行った。
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Ssayi Bright初等学校、Kitanda C/U初等学校(7月4日)
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Ssanga C/U初等学校(7月5日)
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Lwadda C/U 初等学校(7月6日)
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Kitungwa C/U初等学校、Kirolo Umea初等学校、Kanyange初等学校(7月7日)
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Buwambo C/U初等学校、Jinja Karoli初等学校、Maganjo
Umea 初等学校(7月13日)
ブタンバラ県
10地域にて7月のコミュニティ会合には225名が参加、6月は180名が参加したため、合計で405名を対象に啓発活動を行った。
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Lwamasaka初等学校、Butende初等学校(7月14日)
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Kitagobwa初等学校Nkokoma初等学校、Ntolomwe初等学校、Bule初等学校 (7月16日)
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Kiwala初等学校、Nawango初等学校、Kayenje初等学校、Butalunga初等学校(7月21日)
<ムベンデ県>
<ワキソ県>
<ブタンバラ県>
2.
教員監督のもと、布ナプキンの作成、月経時の衛生管理に関する指導やトレーニング、学校施設の管理など、Child-to-child approach(生徒から生徒へ教える方法)を実施する月経衛生管理(MHM)クラブの設立(ムベンデ県・ワキソ県)
ムベンデ県、ワキソ県の各校で合計20の月経衛生管理クラブを設立した(ブタンバラ県では先月に設立)。月経衛生管理クラブは女子10名、男子5名とし、そのうち女子1名が部長となり、男子1名が補佐として学校での月経衛生管理活動を動員する。ほとんどの学校はコミュニティ会合の中でクラブを結成したが、ムベンデ県のChrist the King初等学校、Katega初等学校はコミュニティ会合を前月に終えていたため、学校に協力を仰ぎクラブを結成した。教員の手助けのもと各県で300名(女子200名、男子100名)のクラブ員が選抜され、役割や責任に関する認識を促した後に以下の集合写真を撮影した。
<ムベンデ県>
<ワキソ県>
3.
女子の教育推進、布ナプキン利用者の増加を目的としたラジオスポットメッセージ(コマーシャル)の放送
月経時の衛生管理、女子生徒の教育、生理用布ナプキンに関するラジオスポットメッセージを以下のように放送した。
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ムベンデ県:Luna FM (1日6回 )
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ワキソ県: Voice Kiryagonja (1日2回)
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ブタンバラ県:Voice of Butend、Voice of Kikambwe(毎日繰り返しで10~11回)
Ø 反響
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適切な月経衛生管理に関するメッセージがラジオを通して地域住民に届いており、月経衛生管理の知識や情報を伝達する手段として機能している。
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ラジオからのメッセージが月経衛生管理を女性だけの問題とするのではなく男性にも役割があることを再認識させる手助けとなっていることを特に女性の地域住民が証言している。
4.
Happy-Padプロモーションセンターでのナプキン作成トレーニング
7月は13歳~17歳の学生、合計で92名(男子33名、女子59名)に対しトレーニングを行った。トレーニングはHappy-Padプロモーションセンターで毎週月曜~土曜に実施しており、現在も継続中である。これまでに合計122枚のナプキンを作成した。ナプキン作成に関する普及活動も地域で実施しており、68名(男性27名、女性41名)の住民が参加した。
反響
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周囲の男性や男の子たちの態度が、月経中の女子に対して無関心でいるのではなく、サポートしようとする方向に変わりつつある。
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使い捨てナプキンと比較して、当センターで作成するナプキンは費用対効果が高い点から男子も女子も興味を示している。
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スマートで柔らかく、快適な布ナプキンを作るために必要な材料に関して女性、男性の両方が理解するようになった。
5.
ラジオトークショーの実施(ブタンバラ県)
7月10日にラジオ「Voice
of Butende」 、「Voice of Kikambwe」でトークショーを実施し、適切な月経衛生管理やそれぞれが持つ責任において地域に啓発を行った。
Ø トークショーの主な内容
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子どもの月経衛生管理の問題における保護者の責任について再認識させること。
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間違った偏見のない自由な環境の中で女子が成長できるよう、宗教指導者や学校関係者の責任や関りを強化し環境改善に努めること。
6.
学校衛生施設の視察
ムベンデ県とワキソ県ではコミュニティ会合の際に視察を行った。施設の状態が維持されている学校や衛生状況が改善した学校もあった。ブタンバラ県ではBule、Nkokoma、Kiwala、Ntolomwe、 Nawango、Kayenje、Kitagobwaの7校を訪問し、事前に通知することなく視察を行ったが施設の状態は良く、衛生状況も維持されていた。また、設立した10校の月経衛生管理クラブのうち6校はきちんと機能していたが、2校は中程度、2校は活動を停止していた。評価ツールを取り入れている学校は10校中4校のみであり、うまく活用されていなかった。
<ムベンデ県>
効果的な影響と教訓
今後の課題とその取り組み
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