皆さま、ご無沙汰しております!Global Bridge Network(GBN)です。
本日は、「ウガンダのムベンデ県にてレモングラスの栽培拡大と環境教育による環境保全事業」での活動報告の続きです。
前回は2017年9月に実施した「プロジェクト地域の環境改善や課題に関する4準郡の郡長を交えた対話(dialogue)会議」を報告しました。
今回は2017年10月に実施した「4つの準郡議会にて環境保全の法体制について議論と討議」について報告します。
何だか難しそうなタイトルですが、
「環境を守るための法や規制があり、その規制を実施しよう!」
ということを地域の役人に自覚してもらい、環境保全を促進していこうという内容です。
前回は「環境悪化を改善するための対話」が中心でしたが、今回は「環境保全に関する法や規制」について話し合いました。
参加した準郡は前回と同じ、チバリンガ、ナビンゴーラ、チガンド、カサンビアの4準郡、それぞれ40名の参加者、計160名が参加しました。
準郡での討論の様子 |
ウガンダでは1995年に環境に関する法の枠組み(環境の持続可能な管理)としてウガンダの国家環境法が施行され、またそれぞれの準郡で環境に関する法や規制があるにも関わらず、住民による湿地帯への侵入により環境悪化が進んでいます。
法が存在していても施行されなければ意味がありません。
まずは住民に「湿地帯への侵入・耕作は違法である」ことを周知し、地域の指導者達に法を犯した者を取り締まる仕組みを作る必要があります。
今回の討論では下記のような提案が上がりました。
- 準郡、および郡指導者は、湿地帯の環境悪化による危険について一般民衆に啓発し続ける。
- 準郡の技術部門代表らは、1995年施行国家環境法の規定に従い、環境を統治する法律の実施及び施行することを求められる。
- 準郡の環境委員会は、環境を監視(モニタリング)する役割をより強化し、湿地帯で人の手による耕作等の活動が確実に行われないようにする。
埋め立てられた湿地帯 |
今回の討論では準郡の指導者たちに法の施行を強化する役割を自覚してもらう機会となりました。
討論のより詳しい内容はこちらをご覧ください。
準郡の指導者自ら積極的に環境保護に取り組んでいくよう、今後もサポートしていきます!