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Lwamasaka 小学校の少年たちが女子用洗面所と更衣室の修繕活動に参加している |
<活動状況>
2.
女子教育と再利用可能な生理用布ナプキン「Happy Pad」の活用をテーマとしたラジオトークショー実施
3.
月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー問題についてのブックレットの編集、及びリーフレットの仕上げ
4.
Happy-Padプロモーションセンター改修の完了に向けた作業
1.
対象校のWASH(水と衛生)施設の修繕工事
各県で実施した事業開始(キックオフ)の会合に続く活動として、月経時の衛生管理の観点から各校のニーズに合わせた修繕工事を全ての学校において開始した。事業開始の会合はムベンデ県では2022年2月8日に、ワキソ県では2022年3月4日に、ブタンバラ県では2022年3月3日に実施し、その後工事に着手した。
ムベンデ県
多くの学校においては水道システムやトイレ、洗面所などの施設の修繕案を採用したが、コミュニティからの寄付を募り、新たに建物を新設した学校もあった。各校の改修状況は以下のとおりである。
ワキソ県
ワキソ県ではKigooggwa Muslim小学校、Jinja Kaloli小学校以外のすべての学校において修繕工事を実施した。工事の詳細は以下のとおりである。
*Kigoogwa Muslim小学校は事業開始の会合に不参加であり、市の教育長が対応することにはなっているが、2022年の4月末までに当小学校への支援を継続するかの決定を下す予定である。Jinja Karoli小学校は多額の資金が必要な水タンクの修繕に着手すべきかまだ検討途中である。
ブタンバラ県においても以下の通り各校で修繕工事が進んでいる。
2.
女子教育と生理用布ナプキン「Happy Pad」の活用をテーマとしたラジオトークショー実施
より多くの人々がラジオを通して恩恵を受けられるよう、ゴールデンタイムにトークショーを実施した。本事業に対し感謝を伝えようと電話参加してくれたリスナーも多く、また、本事業の活動が他の準郡へ拡大されることを願っているリスナーもいた。
ムベンデ県
2022年3月21日(1回目)、22日(2回目)、19:00-20:00に「Heart
FM」でトークショーを実施し、プロジェクトマネージャー、プロジェクトオフィサー、ボランティアが出席した。1回目の主な話題は女子生徒が学校に通うことの重要性・利点、通えないことで生じるリスク、また学校での洗面所及び更衣室の必要性などであった。2回目の話題は月経時の衛生管理を普及させ男性を関わらせること、男性を巻きこんで問題に取り組んでいくことの利点、また巻き込まないことで生じる危険性などであった。
ワキソ県
2022年3月25日(1回目)、27日(2回目)、「Voice of Kiryagonja」で45分間のトークショーを実施し、プロジェクトマネージャー、プロジェクトオフィサーが出席した。1回目の主な話題は女子生徒が学校に通うことの重要性、利点、通えないことで生じるリスク、また学校での洗面所及び更衣室の必要性などであった。2回目の話題は月経時の衛生管理を普及させ男性を関わらせること、男性を巻きこみ問題に取り組んでいくことの利点、また巻き込まないことで生じる危険性などであった。更にKatalemwa Secondary School に位置するHappy-Padプロモーションセンターの宣伝も行った。
ブタンバラ県
2022年2月23日(1回目)、26日(2回目)、「Voice of Butende」でトークショーを実施した。1回目の主な話題は女子生徒が学校へ通う重要性、通わないことに対するリスクとその結果、事業の進捗状況などであった。トークショーにはプロジェクトオフィサー及びチームリーダーが出席し、事業の概要や状況を説明、また事業開始の会合についての報告をした。更に女子生徒が学校に通えるように月経時の衛生管理に理解を示し、女子に優しい環境づくりをすることへの重要性について話した。
2回目の主な話題は女子生徒が学校に通うことの重要性、通えないことで生じるリスク、また女子が学校に通うことで家族やコミュニティ、国家がどのような恩恵を受けることになるのかについてであった。2回目のトークショーにはButende 小学校の女性教員が出席した。
3.
月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー問題についてのブックレットの編集、及びリーフレットの仕上げ
リーフレットは仕上げ工程に入り、最終の見直し前に試し刷りを行った。ブックレットはまだ作業中であり、プロジェクトミーティングの中で、意図した対象者に最適且つ正しい内容にするためには政府専門家のレビューを受けるべきだという提案があった。現在プロジェクトチームは保健省の専門家と連絡をとり、最終版に向けて内容の精査をしてもらっている。
4.
Happy-Padプロモーションセンター改修完了に向けた作業
Katalemwa secondary
School に位置するHappy-Padプロモーションセンターは漸く使用開始の準備が整った。施設にはドアや窓も取り付け、ミシンなどの機械も搬入した。本センターは2022年4月末までには一般に向けて開設予定である
Ø <事業による効果的な影響およびもたらした変化>
各校の校長たちは学校施設の修繕活動において非常に協力であり、工事過程を更新するために常々写真を送ってくれている。Butalunga小学校、Ntolomwe小学校、Nkokoma小学校では修繕工事が完成できるように地域住民から寄付が集められた。金額はそれぞれ20,000(ウガンダ)シリング、133,500シリング、527,000シリングであった。
Ø Lwamasaka小学校では男子生徒が確実に活動に参加していた。男子生徒は建設作業中、レンガを運ぶなどの労働に参加した。
Ø 各校の学校運営委員、PTAを通すことで各県の施設の修繕工事にコミュニティを巻き込み寄付を集めて実施できた。
Ø 校長が洗面所や更衣室の建設/修繕が急務であると認識し、優先的に取り組んでくれた学校もあった。
Ø 全ての対象校から施設の改善に向けて実施する活動に感謝をされた。
Ø 活動していく中でプロジェクトチームと各学校の間に良好な関係が築けた。
Ø 父親であっても娘の月経においてサポートをするべきであるとの内容を扱ったワキソ県でのトークショーは、娘を持つ多くの父親にとって驚きの内容であり、彼らはラジオ局の司会者のところまで来てプロジェクトチームをトークショーに招いたことに感謝を伝えてくることがあった。
Ø 事業として学校に介入したことにより、Bule小学校をはじめ、時間割に月経時の衛生管理に関する指導及びカウンセリングを導入した学校があった。

<直面した問題>
Ø 学校施設の改善においては非常に多くの修繕箇所があるのに対し、予算は限られたものであった。しかし各学校で可能な限りのリソースを有効活用し、できる限りの修繕を行った。
Ø スマートフォンを持っていない校長もいたため、修繕工事の過程の撮影及びその写真の共有が直ちに行えない場合があった。
Ø Jinja
Karoli小学校は雨水の貯水タンクを修繕する必要があり、今回の資金では全く足りないためまだ着手できていない。保護者やコミュニティにはたらきかけて資金を募っている。
<教訓>
Ø
どれだけ少額であっても変化を生むことができることに気が付いた。これは限られた予算の範囲内で各学校が実施した作業や改善具合に表れている。各対象校の校長とプロジェクトチームは非常に協力的であり、また限られた資金を最大限に生かすべく革新的でもあり、学校の財団(学校運営委員及びPTA)に働きかけ独自に寄付を募るなどの活動も行った。
Ø
それにも関わらず、別の活動に充てる今後の資金を当てにされることもあった。修繕が予定通り実施できなかった場合、ミシンの提供やその他のトレーニングなどの活動支援を継続しないということは事業開始の会合の中ではっきりと述べている。
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