2020年9月23日水曜日

【スタッフから報告】コロナ禍におけるウガンダの現状

バイクタクシーのドライバー(マスク着用)

COVID-19、コロナ禍においては、今や先進国、途上国に関わらず世界中に悪影響を及ぼしています。ウガンダにおいては、6,468名の感染者が出ており、2,731名は回復しましたが、63名が死亡しました。(2020年9月22日現在)

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上記の数だけ見るとウガンダの状況は、そこまでひどい数値ではありませんが、死に関わるウイルス感染者の数というのは世界中に警告を発しているといえます。コロナ禍の影響は既に、特に貧困、農村地域の読み書きできない女性や子どもなど立場の弱い人々に犠牲を強いています。

現在のウガンダのコロナ禍における状況は、とてもリスクが高いといえます。それは、他の国と比べてということではなく、もしウガンダで病気にかかり治療が必要な状況になっても、医療資源が不足しています。ウガンダは3月末にはロックダウンが施行され、大統領により、さらに21日間、また14日間と、ロックダウンは延期されました。実際のロックダウンの期間は2020年4月15日~5月5日まで続き、公共の場所ではマスクの着用を命じられ、この規制は7月以降に緩和されていきました。


ロックダウン中の首都カンパラ
(普段は人と車でごった返している)


閑散とした街並みの風景

閑散とした街並みの風景

コロナの予防策として、大統領は3月18日付で、公共で集まること、特に感染者の多い州への出入りは昨今まで禁止しており、また空港閉鎖も続いています。しかし、間もなく空港はオープンになるという噂ですです。学校はまだ閉鎖しており、生徒達は教育を受けられない、もしくはインターネットを通じたe-learningを行っています。しかし、ほとんどのウガンダの家庭ではインターネットにアクセスすることは非常に難しい状況です。(高額な料金やネット環境の悪さから)

2020年5月まで、商売のほとんどは閉鎖されていました。食品市場は続いていましたが、公共交通機関を使っていると疑われるため(外出すると警察に取り押さえられ、ムチで撃たれる)多くの売り子は家に帰ることもできずに、お店や売り場で寝泊まりしていました。工場、自動車修理、金物店、金属加工などの少数のビジネスについては5月5日に再開が許され、一方でヘアサロンや商店街は7月27日まで閉鎖されていました。今では少しずつ再開しています。


食料配布


手洗いの指導


マスクをする人々 

ウガンダの経済のほとんどは非公式レベルなので(公式経済部門と違って、課税されず、国民総生産(GNP)統計にも表れない)、ロックダウンの経済的影響の規模を図ることはできません。しかし、収入の減少や貧困はとても厳しい状況です。2020年7月からの調査結果によると、カンパラ(ウガンダの首都)における非公式ビジネスのほとんどは、ロックダウンの間は収益がなく、貯金を切り崩し、政府からの食料支給に頼るか、生き延びるために家族や友人からの助けを求めていました。

コロナ禍により、多くの出来事が起きています。いつこのコロナ禍が終息するか誰にも分かりませんが、いつかは必ず終わりが来ます。

私たちは、全ての状況が良くなるよう願ってやみません。


セキット アラファト
モビライザー
2020年9月23日



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