~マイクロクレジット(貧困層向けの無担保で小額の融資)を通したウガンダ・ムベンデ県の
女性や若者の経済的自立支援~
-背景と課題-
ウガンダのムベンデ県の農村部では、女性や若者の80%以上が自営業者で農業や小規模で低収入な商売を行っています。彼らの大半は、銀行や信用機関からの融資を受けるために必要な担保がないため、収入創出のためのビジネスを始めるのに必要な融資を受けることができません。そのため、ムベンデ県やその他の地域の女性と若者は最低水準の生活をしています。このような貧困状態に置かれた少女や女性は、結婚を強いられたり、性産業のような非公式な仕事に従事させられたりすることがあります。彼女達には、食料、医療、衣類、学用品などの最低限の生活のための支出の余裕さえありません。
事業対象地域では、人口の60%が貧困ライン(1日あたりの稼ぎが2ドル)を下回り、
一方でSORAKは、またCOVID -19により影響を受けた若者や女性の経済的支援のために、パンおよび蚊よけのジェルの製造所、そしてトレーニングセンターを設立しました。現時点では、生産を開始するための最終段階に入っていますが、新規立ち上げに必要な原材料とマーケティングの資金をGlobal Bridge Network(GBN)からの資金で賄います。以前、SORAKが生産したレモングラスのエッセンシャルオイルを活用した蚊よけジェルの市場調査を実施した際に、今後購入する可能性のある顧客にサンプルを提供したところ、非常に良いフィードバックを得ました。この経験が、収入創出活動や今回の女性や若者のエンパワーメントのための資金提供(マイクロクレジット事業)への動機になりました。パンや蚊よけジェルの生産、女性や若者へのトレーニングセンターを通して、彼らの生活向上のためのスキル習得につながるように支援していきます。
SORAKの製造所 |
パンこね機 |
ジェルボイラー |
融資の活用を通した起業のトレーニング |
参加者(女性や若者グループ) |
-プロジェクト目標:
女性・若者たちのために持続可能な収入創出に貢献すること。
-プロジェクト概要:
女性・若者のグループに収入創出の技術提供(パンや蚊よけジェルの生産)と起業家育成トレーニングを行い、マイクロクレジットを原資にした起業を支援する。
-対象地域:
SORAKの事務所がありパン・蚊よけジェル製造を実施しているムベンデ県・キバリガ準群にて、若者と女性を対象に実施する。プロジェクトのサポートが終了する頃には、生産と需要が増加し、より広範な地域に活動を拡大することを目指している。
-対象者:
若者150名(女子80名、男子70名)と女性100名を対象にマイクロクレジットの提供およびパンと蚊よけジェルの作成トレーニングを実施し、生産に従事させる。各対象者が本事業に関わる期間は1年以上とする。トレーニングを受けた対象者はパンや蚊よけジェルの生産者として雇用し、そのスキルを今後の生活(グループ、あるいは個々の起業)に活かせるようにする。本プロジェクトの対象者は、生活をより良くするために生産性そして収益性のある起業への投資としてクレジットの活用を目指す、前向きで積極的な女性・若者を対象とする。すでにパン・蚊よけジェル生産やトレーニングに関心を示している者が対象者となる。
-活動内容:
パンと蚊よけジェル製造のビジネスを開始するための準備として、SORAKはすでに製造所、機械、水回りの設備、パンの鋳型などに自身で出資しており、今後はマーケティング、人員確保、ビジネス開始の材料調達を実施する。
1-
パンと蚊よけジェル生産にかかる材料調達
2-
女性・若者を選抜し、パンと蚊よけジェル作成トレーニングの実施と生産
3-
女性・若者グループの動員と能力強化、
4-
ブランド化したパンと蚊よけジェルの包装、市場での販売
-マイクロクレジット事業と資金の使い方:
SORAKはGBNから2年以内に返済するローンとして資金提供を受け、パンと蚊よけジェル生産の基盤づくりとトレーニングを実施する資金に充てる。残りの資金はクレジット提供に充て、女性・若者を慎重に選抜して融資する。彼等が確実にクレジットを有効かつ効果的に使えるように訓練する。
クレジットは以下2つの使い道がある。
1
5名のグループを形成し、開業資金として1グループあたり50ドルのクレジットを受け取る。全員が一度にクレジットを受け取るわけではなく、2年以上かけて提供する。各グループに渡すクレジットの予算が1000ドルある場合、50ドルx20グループに提供する。そしてこのクレジットはローンの目的や返済のリスクにより2-5%の利子をつけて月次で返済する。この利益分については運営費およびGBNへの返済に充てる。
2
それ以外の資金はSORAKのパンや蚊よけジェル生産ために
最後に、SORAKは資金を正しく使用し、収益については生産活動の継続とGBNへの返済に充てます。
以上
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※本プロジェクトは皆様の寄付などを含む自己資金を活用しています。
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