2021年11月6日土曜日

【環境保全】環境教育と廃棄物の収集・リサイクルを通した環境美化事業 

2021年12月~2022年11月ウガンダ共和国ムベンデ県・ルサリラ地区にて新規事業が始まります!

公益信託 大成建設自然・歴史環境基金からの助成になります。

  ◆ゴミによる環境悪化!?

ウガンダのルサリラ地区は、国境(コンゴ民主共和国)に向かう交通の要所として急速に発展している人口5,000人ほどの地域です(下記地図参照)。

しかし、発展と同時に人口が増加し、毎日少なくとも0.5-1t程度の廃棄物が出ています。 

住民は無秩序にゴミを投棄するため、その廃棄物による土壌汚染、人間・家畜が利用する水源も汚染され、さらに汚染は人々の健康被害(水の汚染による感染症等)にまでおよび、事態は悪化するばかりです。

投棄されている廃棄物は、食品残渣やバナナの葉などの有機物、ビニール袋・包装紙、プラスチック、ペットボトルや瓶、缶などの自然に還らない容器包装などが混在している状態です。

 

水辺にもごみが散乱している


なぜこのような状況になるのでしょうか!?

根本的な原因は、人々の知識が不足していることです。

廃棄物の投棄から生じる健康被害、それによる環境汚染等の問題、また分別方法などについて、住民の知識が欠如していること、加えて行政による廃棄物の回収やリサイクルの制度が存在していないことが大きな要因です。

また、このような廃棄物を再利用できるという利点についても、もちろん認知されておりません。

例えば、有機廃棄物から堆肥を生産し農業に活用できること、また自然に還らない廃棄物は業者が買い取ってリサイクルし、再び資源として活用できるという、そのような利点を住民が理解することで、環境は改善されるのではないかと考えています。 

投棄されたごみは住民により燃やされている

◆このような状況を受け、私たちは以下の活動をします。

<事業の目的>

住民が適切な廃棄物の処理と環境改善についての知識を習得し、

有機廃棄物の堆肥化、リサイクルできる廃棄物の分別・利活用が実施され、

さらにその販売益を通して廃棄物処理が継続されることにより、

対象地区の環境が改善され、持続的に美化されること。


<対象者> 

ムベンデ県ルサリラ地区の住民1,000家庭(凡そ5,000名)

 

<活動内容>

 地区住民に向けた廃棄物の処理方法、廃棄物の活用方法に関する教育活動

 ☆地区全体に情報や環境教育トークを流すためのコミュニティラジオのシステムの導入し、環境保護の啓発のためのCMソング・スポットメッセージ流す☆

●廃棄物の分別、有機物の堆肥化、資源としてのリサイクル化(ゴミ箱の設置含む)

●環境保全グループの組織(廃棄物の投棄や分別を指導する)、法律の制定に向けた取り組み


<目指す成果>

  コミュニティラジオの環境教育トークを聞いた住民が、適切な廃棄・分別方法による環境保全を理解するようになること。

  住民がゴミを適切に処理するようになり、さらに有機廃棄物の堆肥化、リサイクルできる廃棄物の分別・利活用が行われるようになること。

  今回の事業により設立する環境保全グループによる活動、また地方政府と協力し法整備を行うことで、地区に持続的な環境保全の仕組みができること。


ゴミだらけの地域がどのように変化するか、今後の報告をお楽しみに!


報告書一覧はこちらです↓↓


*このプログラムは、公益信託 大成建設自然・歴史環境基金からの助成により運営しております。

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