工場内の売店に立つ販売員 |
はじめに
本事業の第3四半期に実施した活動報告である。事業を確実に継続し、持続可能にするために、新たな学びや経験を積むと同時に、随時変更や調整をしていくことが重要であると考えている。
第3四半期の期間においては、パンやドーナツの生産活動の他に、売り上げを安定させることを目的とし、クッキーなど新商品の開発や市場拡大にも取り組んだ。
活動概要
1.
ドーナツとパンの生産
2.
マーケティングと流通
3. 工場内の熱不足によってドーナツの発酵が思うように進まなかったため、十分な熱を保てるよう壁の隙間を補修した。壁に隙間があると空気が循環し、生地が膨みにくくなり、工程に遅れが出てしまうためである。
4. マイクロクレジット活動の実施にむけて、女性・若者を動員しトレーニングを行った。活動は2022年の1月より実施予定。
ドーナツの発酵に必要な熱を保たせるため、壁の隙間を鉄製のシートで覆った。 |
主な成果
生産活動を持続し、新たな顧客の開拓に力を入れたため、我々のパンやドーナツへの需要が増加した。
課題 と今後の提案
1. コロナウイルス第二波によるロックダウン;我々の主な市場である学校の閉鎖が継続しているため、顧客確保に大きく影響を受けた。
2. 原材料の価格高騰;これは深刻な課題である。政府は燃料を含む様々な製品に対し増税し、その結果2021年初めの頃と比べ小麦粉や食用油、砂糖などといった原材料の輸送費が値上がりした。例えば、1袋50kgの小麦粉は6月に126,000シリングであったのが現在は137,000シリングに、20リットルジェリカンの食用油は6月に112,000シリングであったものが現在141,000シリングまで値上がりした。
3. 限られた資金: 地域の需要を満たす分量のパンとドーナツを生産するためには小麦粉や食用油などの原材料を十分に確保することが必要である。そのためには資金の確保も必須となる。
4. 販売促進における限られた交通手段; 燃料費の高騰を受け、バン(小型の中古車)の使用を一時停止しているため、バイク2台のみで運営している。
5. 燃油の高騰(バイクとミキサーのエンジン用)
増税の影響を受け、2021年6月には1リットル3,400シリングであったガソリンが今現在(7月~9月)は4,500シリングである。これはビジネスの可能性を狭めるだけでなく、拡大に向けての貯蓄も困難となる。
課題に対する取り組み
様々な課題への取り組みとしてSORAKは以下の事を実施した。
1.
ロックダウンが解除された後も状況が通常に戻るまでは量を抑えつつ、生産を続けている。
2.
生産コストに見合う価格で生産を継続していくため、商品サイズの縮小を試みている。
3. 原材料などの必要なものを確保するために、更なる資金を調達する方法を模索している。
提案と次のステップ
1.
焼いたり、熱したりを自動でできる性能の良い機械を導入すること。
2.
適時に商品を市場に配達できるような交通手段を得ること。
3.
ドーナツ生地をより素早く発酵させるように暖房室を建設すること。
4.
市場の維持と拡大をすること。
5. より多くの若者や女性がマイクロクレジット活動に参入できるように呼びかけること。
工場内の売店に陳列された商品 |
工場の管理者が出荷前に点検作業を行っている |
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