会合に参加した学校長と女性教員(ムベンデ県) |
<活動状況>
1. 女子教育と再利用可能な生理用布ナプキン「Happy Pad」の活用をテーマとしたラジオトークショー実施
2. 月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー問題についての小冊子及びパンフレット作成(下書き)
3. 各県で事業開始(キックオフ)の会合を実施
4. ベースライン調査の仕上げ
5. Happy-Padプロモーションセンター改修の完了に向けた作業
1.
女子教育と再利用可能布ナプキン「Happy Pad」の活用をテーマとしたラジオトークショーの出演
ムベンデ県 : 2月 2 日 19:00~20:00 の 1 時間、ムベンデの
Heart FM で2度目のラジオのトークショーを実施した。ショーには事務局長、プロジェクトマネージャー、プロジェクトオフィサー、ボランティア員が出席し、それぞれ用意した原稿に基づき重要事項についてトークした。
ワキソ県:2月4日19:00~20:00の1時間、ナブウェル地域のラジオ番組「Tiger FM」でトークショーを実施した。ショーには、SORAK代表、プログラムマネージャー、プロジェクトオフィサー、プロジェクトアシスタントICTが出席した。
ブタンバラ県:2月は実施しなかった。
2.
月経時の衛生管理、性教育、ジェンダー問題についての小冊子及びパンフレットの作成(下書き)
保健省から小冊子及びパンフレット作成に必要な資料や情報を収集し、作成に役立てた。小冊子とパンフレットは作成途中の段階にあり、GBNと共に話し合いを重ねながら3月末までの完成を予定している。
3.
各県で事業開始(キックオフ)の会合を実施
会合には各学校の校長、女性教員、学校運営委員、政府関係者が出席した。この会における主旨は各学校長が県政府へ提出する報告書の中に本事業内容を入れていくこと、各学校に更衣室と洗面所を設けることであった。
ムベンデ県
2月28日10:00~14:00、チバリンガ準群ホールで会合を開催した。出席者の受付から始まり、開会の祈り、参加者自己紹介、開会の挨拶、プレゼンテーション、会合の目的説明、県教育長の挨拶、教育センター長の挨拶、地域の学校調査官の挨拶、オープンディスカッション、改善策の検討、閉会の挨拶で締めくくられた。対象校全10校の校長もしくは代表者と女性の教員、教育センター長、地域の学校調査官、準群長、準群政府議長が出席し、各校の校長は特定された学校施設の修繕に協力する覚書に署名した。
ワキソ県
3月4日10:00~14:00、Jinja Karoli小学校のホールで会合を開催した。参加者が到着した後、出席者の受付、開会の祈り、自己紹介、会合の目的説明、開会の挨拶、事業内容のプレゼンテーション、オープンディスカッション、改善策の模索を行い、市教育長による挨拶をもって閉会した。開会の挨拶はナンサナの教育省長官が、閉会の挨拶は市の教育長が行った。本会には9校の校長及び女性教員が出席し、特定された学校施設の修繕に協力する覚書に署名した。
ブタンバラ県
3月3日12:00~15:00、ンガンド準群のBudinse Memorial Schoolで会合を開催した。
参加者の到着、出席者の受付、開会の祈り、自己紹介、会合の目的説明、開会の挨拶、事務局長の挨拶、準群政府議長の挨拶、県教育長の挨拶、学校調査官の挨拶、事業内容のプレゼンテーション、オープンディスカッション、改善策の模索の後、県の副駐在コミッショナーが閉会の挨拶を行った。県教育長、書記官、教員連合長、対象校全10校の校長、ブタンバラ県の副駐在コミッショナーが出席し、各校の校長は特定された学校施設の修繕に協力する覚書に署名した。
<会合を通して認識した課題>
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提供予定のミシンを1台以上必要としていること、ワキソ県のJinja Kaloori小学校やSsanga小学校のように多くの生徒数を抱える学校ではトイレや洗面所などの施設が込み合うため、多くの設備の設置を必要としている。また、ワキソ県の学校長によると9歳で初潮を迎える女子もいるため、学校でより多くの生理用品を必要としている。
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ナプキン作りの材料や完成したナプキンを保管するための箱が必要であることが分かった。
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ナプキン作りのトレーニング後、修了者に証明書の発行をするべきだと参加者が提案した。
4.
ベースライン調査の仕上げ
ベースライン調査の報告書が完成したので、これをもって各県(3県)の会合にて報告した。
5.
Happy-Padプロモーションセンター改装の完成に向けた作業
センターは現在改修工事中であり、間もなく利用開始段階となる。設備や備品も随時揃えられる予定であり、電気は通った状態にある。ドアや窓の設置がまだであるが、3月末までに工事開始予定である。
<事業による効果的な影響およびもたらした変化>
会合では以下の結果が得られた。
Ø 学校長たちは事業内容に賛同し、効果的な事業の実施に向けて覚書の規約と条件に合意した。
Ø 各県の関係者と地域の指導者は事業成功のためにSORAK及び各県対象校と常時連携していくことを約束した。
Ø 活動状況把握を目的として学校長とプロジェクトスタッフ間のWhatsAppグループを各県ごとに作った。
Ø 政府関係者と各学校長が交流する良い機会となった。また学校で直面している問題を知り、今後の活動についてメモを取っていた。
<直面した問題>
Ø 会合の参加者が時間通り集まらないことがあったが、一定数が集まるまで開始時間を遅らせ開催した。ワキソ県では市教育長の参加が遅れたが、会終了までに到着し各校の代表者にメッセージを伝えた。
Ø 会合に招待した後、リマインドしたにもかかわらず欠席する責任感が足りない学校長もいた。チームは市の教育長に相談し、教育長が学校に訪問し対応してくれることになった。
Ø 参加者と連絡がつかないことがあったが、別の連絡先を特定することで対応した。電話番号が一つしかない者に関しては繋がるまで電話をかけ続けた。
Ø 小冊子づくりにおいて、生徒や教員、コミュニティ内の誰しもが簡易に理解できるよう、簡潔な文章を心掛け、グラフなどの図表を多用する必要があると指摘を受けた。
Ø 学校施設改善に充てられる予算に対し対象校の期待が非常に大きいことがわかったが、まずは本事業の成功に注力するよう促した。
Ø インターネットの接続が不安定なことから、会合中日本のGBNとの通信がうまくいかなかった。
<教訓>
Ø 建物やトイレの追加など本事業で計画している課題リストよりも多くの支援を必要としている学校が多かった。
Ø 会合の参加者は、生徒や教員にナプキン作りの訓練をすることに対し高く評価した。
<関係者のコメント>
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